スーパーの魚売り場で主婦たちを惑わせる「サバの開き」と「サバの文化干し」の違いについて考察します。
みなさんも一度や二度、このふたつの違いに疑問を持ったことはあるはず。
そして、わからないままスルーして、今日まで生きてきたのではないでしょうか!
モチコがはっきりさせましょう!
サバの開きとは?
もっともポピュラーなサバの干物。
開いて内臓を取り、10~15%程度の塩水につけてから干したものです。類似品は「アジの開き」。
サバの文化干しとは?
こちらもサバの干物であることに変わりはありませんが、半身ずつセロファンに包まれているという特徴があります。
そして、「文化干し」と名付けられた背景には2つの説があります。
文化干しの命名由来 その1
サバの干物を木箱や新聞紙の上に無造作に置いて売っていた時代に、とある魚屋さんがセロファンに包んで売ってみました。すると見栄えがよく、
「なんだかカッコいい」
「今までとは違うぞ。時代の先端をいってるかも」
と感じました。
そして
「文化的だな~。よっしゃ、文化干しと名づけよう!」
とあいなったのです。
文化干しの命名由来 その2
実は今の干物って、天日干しではなく、冷風乾燥機を使ったものがほとんどなんだそうです。
海の近くの魚屋さんに行くと天日干しの干物も売られていますが、大量生産するにはやっぱり大変なんでしょうね。
冷風乾燥機を使った作り方が広まった当時、やはりその方法が
「なんかカッコいい」
「機械で作るって最先端ぽいよね」
「これこそ文化的だよね」
となり、文化干しという名前になったんだとか。
じゃあ「塩サバ」って何もの?
うっかり忘れるところでしたが、第3のサバ、「塩サバ」もありました。
これは、サバを干さずに塩に漬けたもので、塩鮭の仲間みたいなものなんだそう。
同じ焼いて食べるサバですが、3つも種類があるとは魚を良く食べる日本ならではですね。
モチコ
「文化干し」の方がふっくらとして、脂も感じられるから好きだなぁ。
まだ比較未体験のみなさんは、ぜひ食べ比べをしてみてね。
最後におさらい
- 「サバの開き」は、ノーマルなサバの干物。開いて塩水に漬けて干したもの。
- 「サバの文化干し」は、セロファンが巻かれたサバの干物。その姿が「文化的!」となって命名される。あるいは、冷風乾燥機を使った干し方に「文化的!」とされて命名される。同じサバの干物には変わりない。半身になっている場合が多い。
- 「塩サバ」は、干さずに塩漬けしたもの。塩鮭の仲間。
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