生きている以上、食べることとは一生の付き合いです。
でも、食べ方って人それぞれ。
食べる量もさまざまですよね。
大食いのギャル曽根さんみたいにいくら食べても太らない人がいたり、
食べたいのを我慢しているのに一向に痩せない人がいたりと、
世の中の食べる事情はバラエティに満ちています。
なかでも、
「食欲が暴走してコントロールできない!」
という悩みはけっこうハード。
ブレーキが壊れたかのように、食べまくってしまい、いつも後悔しまくり。
もちろん、体重やスタイルにだって影響は出てきますよね。
そんな人にぜひお知らせしたいことがあります!
実は、食欲の暴走にストップをかける物質があるらしいのです。
こんな朗報、みなさんにお知らせしないわけにはいきません!
さっそくわかりやすく説明していきますね。
食欲を抑制するヒスタミン
ずばり、食欲を抑制する物質とは「ヒスタミン」です。
大分医科大学で行われた肥満治療の研究によると、
『食欲は脳内のヒスタミンの量によって違いが出る』
ということがわかったそう。
その関係性は次のとおりです。
- ヒスタミンが減る ⇒ 食欲が増える
- ヒスタミンが増える ⇒ 食欲が減る
「ならばさっそく、ヒスタミンを増やそう!」
「何を食べればいいのかしら?」
「ヒスタミンのサプリメントってあるの?」
と思った方、ちょっとお待ちを。
花粉症で悩んでいる人なら気付いたかもしれませんが、ヒスタミンはアレルギー症状を引き起こす物質です。
鼻水やかゆみなど不快な症状が起きる可能性があって、自分から好んで体に入れようとする人はいないはずです。
そもそも、ヒスタミンのサプリメントも存在しません。
大事なのは、脳内にあること
さらに言うと、食欲抑制に働いてくれるヒスタミンは「脳内」にあるものという条件があります。
私たちの体にとって脳はとても大切な部分。
だから、脳への入り口には血液脳関門(けつえきのうかんもん)というゲートがあって、簡単には脳内に侵入できないようになっています。
そして、ヒスタミンはこのゲートを通りぬけることができません。
つまり、何かしらの方法でヒスタミンを体内に取り入れても、脳内のヒスタミン量を増やすことはできないのです。
どうすれば脳内のヒスタミンを増やせるの?
では、どうすれば脳内のヒスタミン量を増やして、止まらない食欲にブレーキをかけることができるのでしょうか?
その救世主となるのは、
「ヒスチジン」という物質です。
ヒスチジンはアミノ酸の一種で、そのなかでも重要な必須アミノ酸と呼ばれるもの。
成長を促進させたり、赤血球を作るサポートをしたり、美肌を作るのにも関わっているアミノ酸です。
このヒスチジンは、血液脳関門を通り抜けることができます。
そして、脳内に入ると酵素の働きでヒスタミンに変化するのです。
つまり、ヒスチジンを摂取すれば脳内のヒスタミン量の増加が期待できるわけですね。
ヒスチジンを多く含む食材は?
食欲抑制に効果が期待できるヒスチジンは、青魚や赤身魚に多く含まれています。
例えば、
- マグロ
- ブリ
- カツオ
- サンマ
- イワシ
- サバ
など。
どれもスーパーで手に入る身近な魚だから、すぐにでも取り入れることができそうですよね。
魚が健康に良いと言われてきたのは、こうした食欲抑制効果もあるのかもしれません。
実際に、魚を良く食べる瀬戸内海に暮らす人たちを調べたところ、他の地域に比べてエネルギーの摂取量が少ないという研究結果が出ているそうですよ。
噛んでアップ!
ヒスチジンを含む食材を食べる以外にももうひとつ、脳内のヒスタミンを増やす方法があります。
それは「噛むこと」。
噛む刺激によってヒスタミンが大量に作られ、「お腹がいっぱいになった」と感じるそうなのです。
満腹を感じる仕組みとしてよく知られているのは、「食事をして血糖値が上がると満腹中枢が刺激される」というものですよね。
これには20分程度の時間がかかることから、ゆっくり食べれば食べすぎを防止できるというのがダイエッターの常識になっています。
ですが、新たな研究で分かったのは「噛む」という行為自体が食欲を抑制すること。
ヒスタミンが大量に作り出され、食べすぎが防げるのです。
ある報告によると、一口30回噛むことを続けたら、半年で40kgも減量できた人がいるそうです。
噛むというあたりまえの行動、侮れませんね!
さっそく魚料理を多めにして、ひたむきに噛んで食べることを始めてみましょう。
習慣にしてしまえば、無理なダイエットとは一生おさらばできそうですよ。
モチコ
最後におさらい
- 食欲を抑制するには「脳内のヒスタミン」を増やせばいいらしい
- それには「ヒスチジン」を多く含む青魚や赤身魚を食べるのがおすすめ
- 「噛む」ことでも脳内のヒスタミン増加が期待できる
- 食事前のガムも効果的
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