大学受験を控えたお子さんのために、宿探しを託された奥さまはいらっしゃいませんか?
毎年、出願後に宿探しを始めてどこも満室の状況に真っ青になる受験生や親御さんは本当に多いんです。
そこで今回は、受験生を持つ奥さまに「大学受験ホテル予約の必殺ノウハウ」をこっそりお届けします。
お子さんが勉強している間に、ホテル予約の上級ワザを身につけちゃいましょう!
もくじ
いつから予約すればいいの?
国立大学の受験スケジュールは次のようになっています。(2019年度参考)
- センター試験/1月19(土)、20(日)
- 出願(前期・後期)/1月28日~2月6日
- 前期試験/2月25日(医学部などは26日も)
- 後期試験/3月12日
センター試験の出来によって出願する大学を変える(受かりそうな大学に出願する)ことはよくあるので、普通ならセンター試験後にホテルの予約をすればいいわけです。
ですが、これでは遅いです。大事なので2回いいます、遅すぎます!!
この時点で初めて予約しようと動き出した人は、毎日、毎晩、ホテルの予約サイトや公式サイトをチェックしてまわり、「ダメだ、ダメだ、どこもいっぱいだ」とすごいストレスを抱えてしまうことに……。
運よくキャンセルが拾えたとしても、試験会場へのアクセスの良さや周囲にコンビニがあるのか、料金は手頃なのか、などと吟味する暇なく即決しなければいけません。
では、いつからホテル探しを始めればいいのでしょう。それはズバリ、8月から9月にかけてです。
ある予備校の調査によると、10月以前にホテルを予約した人は40%近くいるそうです。予備校によっては、ホテル予約を早くするよう指導しているところもあるんだとか。高校の三者面談では、そこまでアドバイスはしてくれないですよね。
まだ受ける大学が決まってないんだけど、どうすればいいの?
8月から9月にかけてホテル探しを始めるにしても、この時期には受験する大学が決まっていない人がほとんどだと思います。試験前日まで学力は伸びるともいわれていますよね。
では、どうすればいいのか。正解は、受験する可能性のある大学付近のホテルを片っ端から予約するです。
11月や12月の模試の結果で受験校を決めようと思っていても、夏の段階である程度は受験予定校は見えているはずです。
国立大学は、6月頃から大学案内のパンフレットを配布しはじめ、7月頃には選抜要項も配布しはじめます。お子さんが資料請求した大学と、大学受験に少し詳しい奥さまが「ここもいいんじゃないかしら」と思った大学近くのホテルの予約を済ませておきましょう。
志望大学が決定する前に予約をするのが、ベストなホテルに宿泊できる唯一の方法です。
この方法で予約をすると、予約したホテルがいくつもあることになります。そこで注意するのは次の2点です。
- 受験する大学が絞れてきたら、すぐにキャンセルして必要としている人に枠をあけましょう。キャンセル待ちをしている人はたくさんいます!
- 予約したのを忘れて不泊や直前キャンセルになると、キャンセル料がかかってしまいます。予約管理はしっかり行いましょう。
どこで予約すればいいの?
1.ホテルの公式サイト
ほとんどのホテルでは、公式サイトからネット予約ができるようになっています。「公式サイトでの予約が一番お得」とうたっているところも少なくありません。
ただ、ホテルによっては6ヶ月前にならないと予約ができないところもあります。せっかく早く動きはじめたのにがっかりしてしまう瞬間ですが、そういう時は次の方法で乗り切りましょう。
- 宿泊日半年前になる日に、すかさず予約を入れる
- 他のサイトで予約ができないか、探してみる
意外なことですが、公式サイトよりも早く予約が始まっている場合もあります。少し面倒ですが、これからあげる予約サイトなどを一つひとつあたっていくとラッキーに出会えるかもしれません。
2.楽天トラベルやじゃらん
ホテル予約で有名なサイトといえば、楽天トラベルやじゃらんがありますね。このどちらでも予約はできます。
ただ、人気サイトだけに探す人も多く、意外と早く埋まってしまうのが難点です。
ほかにも、一休.com、ヤフートラベル、るるぶトラベル、オズモール、ゆこゆこ、マイナビトラベルなどがあります。
3.大手旅行会社のネット予約
JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、HISなど、大手旅行会社のネット予約サイトも便利です。
わざわざ窓口に出向かなくても、気軽にホテル予約ができます。好きな旅行会社やなじみのある旅行会社経由の予約なら、安心感もあっていいですよね。
4.ホテルの比較サイト
すっかりおなじみになったホテルの比較サイトで一気に調べるのも手っ取り早くておすすめです。トリバゴやBooking.com、トリップアドバイザーなどが有名ですね。エクスぺディアやホテルズドットコム、agodaなんてのもあります。
ただ、これは個人的な感想ですが、外資系のサイトはなんとなく使いにくさを感じてしまいます。国内の比較サイトなら、トラベルコやフォートラベルがあります。
いずれにしても、予約が取れなくて必死な時は好みなんて気にしてられません。見つけたら即ぽちっとして、予約を確定させましょう。
2020年度から「大学入学共通テスト」に変わるけど、どうなるの?
センター試験が2019年度で最後となり、2020年度から「大学入学共通テスト」がはじまります。試験の内容はずいぶん変わりますが、1月中旬の2日間で行われるという日程は変わりません。
だから、ホテル予約の方法はこれまでと同じでOK!「早めに確保⇒受験校が確定したらすぐキャンセルして必要な人に枠をあける」という手順で行いましょう。
出遅れてホテルの予約がとれません。どうしたらいい?
この記事を読んでいるのが12月くらいだと、すでに大学にアクセスの良いホテルは満室になっている可能性が高いです。年が明けて1月ならば、かなり遠い場所しかホテルが空いていないなんてこともあるでしょう。
その場合は、センター試験後にチャンスがあるのであきらめないでくださいね。センター試験の結果によって志望大学を下げたり上げたりするのはよくあることなので、必ずキャンセルが出てきます。
早めにいくつものホテルを確保していた人も、受験大学が確定して必要なくなったホテルをキャンセルしはじめます。
センター試験後にはホテルの予約状況が一気に動くので、それこそ毎日毎晩、空きが出ていないかこまめにチェックしましょう。ちょっと大変ですが、がんばりどころです。
それでも無理なときは、ネット予約ではなく直接ホテルに電話してみましょう。意外とすんなり取れてしまったという報告も毎年きかれるので、ものいわぬ画面の前で悶々とするよりもいいかもしれませんよ。
また、旅行会社の窓口にいって相談してみるのもありです。さまざまなツテを駆使して、なんとか手に入れてもらえることもあります。
子どもに付き添って行く予定。ツインとシングルどっちがいいのかな?
これは、場合によりけりです。それぞれのメリット、デメリットをあげてみますね。
家で過ごすように落ち着ける
お母さん+娘だったら、おしゃべりしてリラックスができる
緊張して眠れない時は、一人でいるより不安が減る
親が風邪を引いているとうつす可能性がある
勉強の邪魔をしてしまうかも
異性の親子だとなんとなく落ち着かないかも
ホテルによってはツインの部屋数が極端に少ない場合があるので予約が取りにくい
普段自室で勉強しているのと同じ環境で受験を迎えられる
お風呂やトイレのタイミングなどを気がねすることがない
いびきや夜中のトイレなど、睡眠の邪魔をしない
料金は割高になる
直前だと2部屋は確保しにくい
スーツケースひとつでいった場合、荷物の移動や整理が大変
重要視するものによって、ベストな部屋タイプが変わります。ご家庭にあわせて選んでくださいね。
何泊するのがいいの?
たとえば、関東在住の人が東京の大学を受けるのにホテルを予約するなら、前泊して試験当日に家に帰ればいいので、1泊2日で大丈夫です。
ただ、そうなると試験に向かう前にチェックアウトして、荷物を持って試験会場にいくことになります。満員電車だとつらいものがありますよね。
たいていのホテルではチェックアウト後にも荷物を預かってくれるので、そのサービスを利用してもいいですし、チェックアウトする時に宅配便で大きな荷物を送ってしまう方法もあります。
問題になるのは、新幹線や飛行機の距離の大学を受験する場合ですね。ホテルの予約カレンダーを見ていると気付くのですが、意外と受験日の前々日から予約が埋まっています。
試験前には大学の下見をしたり、アクセス方法を確認するので、前日着ではちょっと忙しいと考える人も多いんです。
特に、北海道の大学を受ける場合には、雪の影響で飛行機が飛ばないことも考えて、前々日に現地入りするのはマストだそうですよ。北大を受験予定の方は覚えておきましょう。
また、意外と盲点なのが、試験が終わって会場から出るまでに時間がかかる点です。バスは激混み、一斉に数千人の受験生が向かうので駅も大混雑です。交通の便があまりよくない大学は、帰りの時間が読めないかもしれません。
そのため、早い時間の新幹線や飛行機を予約してしまうと乗り遅れる可能性があります。余裕をもって遅い時間に予約をするか、もしくはもう1泊して翌朝ゆっくり帰るのもおすすめです。荷物の心配をしなくていいので、試験当日の朝が楽になりますね。
さらに、翌日アパート探しをしてしまうのも常識になっていたりします。部屋探しのために遠い距離をもう一度来る手間が省け、お金も節約できるし、いい部屋を確保できる可能性も高まるので一石二鳥というわけです。(不合格だったら無料でキャンセルできる物件があるんですよ)
受験生パックや受験生プランって利用すべき?
秋頃になると、「受験生パック」や「受験生プラン」といった受験生に特化したプランが出てきます。普通に予約するのと何が違うのかといえば、受験生向けの特典が付いている点です。例をあげてみますね。
- 大学にアクセスの良いホテルが対象になっている
- デスクが大きいなど、勉強しやすい環境の部屋が対象になっている
- 学習スペースをホテル内に設けている場合がある
- スタンドや加湿器の貸し出しサービスがついている
- お弁当を手配してもらえる
- 試験会場までバスやタクシーでの送迎サービスが利用できる
- 合格祈願のお守りや鉛筆、キットカットなどのお菓子がもらえる
お守りやお菓子をもらえる以外は理にかなったサービスですよね。利用してマイナスにはならないと思います。受験生だとホテルスタッフも気を使ってくれたり、試験に向かう朝に「がんばってください」と声をかけてくれたりするので、一人で宿泊している人にとってはぽっと気持ちがあたたかくなって、緊張がやわらぐかもしれません。
受験パックを利用していなくても、予約時に「受験での利用です」とコメントを添えておくと同じような気づかいをしてくれる可能性は高いです。書いておいて損はありませんよ。
大学が斡旋してくれるホテルを利用するのはどうなの?
大学によっては、願書に宿泊施設の申込用紙が同封されている場合があります。シングルかツインを選び、食事の有無を選び、第2、第3希望までを記入して予約金と共に申し込みます。後から決定したホテルが通知されてくるというシステムです。
これだと、どんなホテルになるのか直前までわからないし、思っていたのと違ってがっかりするというデメリットがあります。自分でこだわって選びたい人には向かない方法です。
また、大学生協が申し込みを受け付けている大学もあります。各大学の公式サイトから入試情報のQ&Aに飛ぶと「受験時の宿泊施設は斡旋してないの?」という項目があるので、している場合は申込ページがリンクされていることが多いです。
いずれにしても満室になってしまえば予約はできません。安心しきらず、早め早めに動いて予約を確保しましょう!
大学受験に付き添ったり、ホテルの手配をするのって過保護?
18歳にもなる子どもの受験のために、親がせっせとホテルを手配したり、付き添っていくことに世間からは否定的な意見もあります。ですが、親のサポートがあるのとないのでは、受験環境が大きく変わるのもまた事実です。
懸命に勉強しているお子さんを見守りながら、案外難しいホテルの予約をそっと済ませておくお母さんはスマートでかっこいいかも!
付き添いも、お子さんが希望するなら一緒に行くのは恥ずかしいことではありません。休みがない主婦業を毎日こなすお母さんのいい気分転換になる可能性も多いにありますよ。
世間の目を気にしても、その世間がお子さんに何をしてくれるわけでもありません。お子さんがべストで受験に望めればそれで良しです♪
モチコ
コメントを残す