春になるとあちこちのレシピに「春キャベツ」の名前を見かけますね。
季節を感じるし、響きも素敵だけれど、モチコはずっと思っていました。
春キャベツってまずくないですか?
世の中の春キャベツフィーバーに長年首をかしげてきたモチコが、「春キャベツはそんなにおいしいのか問題」について検証します!
春キャベツと冬キャベツの違い
まずは簡単に春キャベツと冬キャベツの違いを見ていきます。
春キャベツ
収穫時期は3~5月。種をまくのは9~10月。
葉の巻きがゆるく、緑色が濃いのが特徴。
形は小ぶりで丸い。
水分が多いので葉が柔らかい。
冬キャベツ
収穫時期は11月~3月。種をまくのは6~8月。
葉の巻きはぎゅっとつまっていて、色は薄い黄緑色。食べずに捨てる外葉は濃い緑。
形は楕円形で大きめ。
水分が少ないので葉は硬め。
糖分の違いがおいしさに影響?
「うまい」はその昔「甘い」だったように、舌で感じるおいしさは甘さと大きく関係しています。
そして春キャベツと冬キャベツの味の違いもこの甘さが大きく関係しているのです。
冬に収穫される冬キャベツは、寒い時期に育ちます。その寒さで凍ってしまわないように、キャベツは糖分をため込んで凍るのを防いでいるのだそう。
なぜ糖分があると凍らないのかというと、普通の水は0度で凍りますが、砂糖や塩を混ぜた水は0度でも凍らない「凝固点降下」という現象のため。
キャベツが必死に生き残ろうと編み出したシステムのおかげで、冬キャベツは甘いのです。
一方、気温が上がった中で育つ春キャベツは、糖分をため込んで自分を守る必要もなくのんびり育ちます。
冬の間、甘いキャベツをずっと食べてきた私たちは、春キャベツを口にするとその糖分の違いに気付いて、「まずい」と感じてしまうのだそうです。
モチコ
必死で生き残ろうとする本能は、まさに生物。たまたま、その恩恵を受けているんですね。
「甘みが薄い」「葉っぱ感が強くておいしくない」と感じてしまう春キャベツをおいしく食べるレシピを紹介します。
お肉と合わせるメイン料理で、キャベツをたっぷり食べられるから栄養バランスもばっちり◎
甘さは一緒に煮込む玉ねぎがカバーしてくれますよ。
材料(4人分)
☆鶏もも肉(一口大) 3枚
☆キャベツ(ざく切り) 1玉
☆トマト缶(カット) 1缶
☆玉ねぎ(くし切り) 2個
☆しめじ 1パック
☆チキンコンソメ 3個
☆ケチャップ 大さじ4
☆にんにく(つぶす) 3かけ
☆ローリエ 1枚
☆赤ワイン 100cc
塩 適量
粗挽き黒胡椒 適量
作り方
- STEP.1大きな鍋に☆をすべて入れて火にかける。水分が足りなければ、水を適量加える。
- STEP.2煮立ったら弱火にし、フタを少しずらしてのせ、1時間~1時間半煮込む。
- STEP.3味を見て塩を加える。
- STEP.4粗挽き黒胡椒を振ったら完成!
おいしく作るコツ
- 鶏もも肉は手羽元12本でもOK!かさばるので、より大きな鍋の方が作りやすいです。
- フレッシュトマトで作る場合は、5~6個を目安にしてください。完熟トマトだと美味です♪
- しめじは、まいたけやしいたけでもOKです。
- トマトの酸味が強い時は、さらに煮込むか、ケチャップや砂糖、ウスターソースを加えて調節してください。
- 赤ワインはなくてもOKです。白ワインでもおいしいく作れます。
- 冬キャベツを使う場合は大きいので、1/2にしてください。
最後におさらい
- 冬のキャベツは寒さで凍らないように、糖分をため込むので甘い。
- 春キャベツは暖かくなってその必要がなくなったので甘くない。
- この甘さの違いが「まずい」と感じる理由。
- おいしくない春キャベツは、煮込み料理にするのがおすすめ。
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