突然ですが、大学受験で宿泊するホテルを選ぶときに一番気にするのはどんな点ですか?
王道の考え方としては、まず試験会場に近いこと、次になるべく安いことが基準になりますよね。
今回お伝えしたいのは、この誰もが思いつくポイント以外のホテル選びの大切な要素です。
大学受験のために宿泊するホテルは、旅行や出張で泊まるホテルを選ぶときとは少し違った視点が必要です。
いざホテルに到着してから「あれがない!」「困った!」が起きないように、押さえておきたいポイントを網羅して届けします!
もくじ
宿泊プランの選び方
受験生プランは大きな「恩恵」あり
大学至近のホテルなどでは、毎年「受験生プラン」を用意して多くの受験生を受け入れています。受験生にやさしい特別なサービスを用意しているので、もしプランにあったら積極的に申し込んでみましょう。
サービスには以下のようなものがあります。
- 勉強できる会場を用意している
- 未成年でも問題なく一人で泊まれる
- キットカットや水、カイロなどをくれる
- チェックアウト時に応援の言葉をかけてもらえる
ホテルの部屋は暗かったり、デスクが狭かったりして勉強に不向きな場合があるので、受験生が自由に使える勉強会場があるのはありがたいですね。
また、ホテルは高校生が一人で泊まるときに「同意書」の提出が必要な場合が多いのですが、受験生プランであれば必要な場合は提出を促されるでしょうし、当日になってあわてるということは起こりにくいでしょう。
キットカットや「がんばってくださいね!」などの言葉は別にいらないと思うかもしれませんね。でも、1人で宿泊しているときなどは心細さが和らいで、予想以上にうれしく感じるものですよ。
レディースプランで快適・安全に滞在
ホテルによっては、レディースプランに力を入れている場合があります。アメニティが豊富に用意されていたり、部屋に美顔グッズがあったりするのですが、一番のおすすめポイントは「安全性」も期待できることです。
女性が一人でも安心して泊まれるように、女性限定のフロアを設けていたり、カードキーなしではエレベーターが動かない仕組みになっていたりと、防犯面を強化。一人での宿泊が初めての人や不安な人は、レディースプランのあるホテルも検討してみましょう。
食事のチェックポイント
朝食付きのプランか
受験生に朝食は必須!しっかりと朝食がとれるかどうかはホテル選びの最重要項目です。
朝食付きプランがもっともおすすめですが、ホテルによっては朝食をつけるだけで料金が2~3,000円アップする場合も。近くにコンビニやスーパー、朝早くからやっている飲食店があればそちらに頼ってもいいでしょう。
ブッフェ式か定食タイプか
大きなホテルでは、朝食はブッフェ式(バイキング式)がほとんどです。種類多く食べられて、好きなものを選べるというメリットがあります。
一方、トレーにのせて提供される定食タイプというパターンも中にはあります。メニューは選べたり、選べなかったりとさまざまですが、好き嫌いがなく、量もあまり必要ないなら問題ないでしょう。
数は少ないですが、部屋に持ち帰って食べられるテイクアウト式の朝食を提供しているホテルもあります。大勢の中で食べるのが苦手な人にとってはうれしいサービスですね。
朝食会場が館内か、館外か
大きなホテルであれば、館内のレストランが朝食会場になるのが一般的です。でも中には、近くのファミレスや、同じビルに入っている飲食店が朝食会場になっているケースがあります。
アパホテルはその典型例。居酒屋やたこ焼き店、から揚げ店が朝食を提供している場合もあるので、好き嫌いがある人は朝食会場やメニューのチェックもお忘れなく!
2食付きは外に出たくない人におすすめ
受験生プランを用意しているホテルの中には、夕食がついた「2食付きプラン」を選べる場合があります。夕食がついていれば、周りに飲食店がなくても、土地勘がなくても良いのが一番の安心点。知らない場所でお店を探す手間を省きたい人におすすめです。
部屋のチェックポイント
勉強できる机があるか
ホテルを探していて、あまり情報に出てこないのが部屋に備わっているデスクの状態についてです。写真に写っていたらラッキーとよろこぶくらい、一般的にはあまり重要視されていないポイントのよう。デスクが重要になるのは受験生かビジネスマンくらいなので仕方がないかもしれません。
写真に写っていない場合は、部屋の間取り図を見てみましょう。デスクがある場所や大きさなどを見れば勉強しやすいかどうかは大体判断できます。
ただし注意ポイントも。よくあるのが、デスクといってもテレビ台と鏡台を兼ねているケース。大きな鏡が目の前にあり、幅も狭いことが多いので勉強には向きません。でもないよりはずっといいので、鏡はバスタオルなどで覆うなど工夫して凌ぎましょう。
おすすめなのは、窓に向かってデスクが設置されている部屋です。この場合は、鏡は移動できるコンパクトなタイプで、窓からの日差しで明るさも確保できるので勉強にはぴったりです。
モチコ
デスクライトを借りられるか
勉強するには明るさも大事です。多くのホテルではデスクライトを貸し出ししてくれるのであまり心配はいりませんが、数に限りがあるため予約時に申し込んでおくのが鉄則です。
一方で、予約ができずチェックイン時にお願いしてあれば貸してもらえるというパターンも中にはあります。心配な場合は、コンパクトなデスクライトを購入して持って行くのもおすすめです。
加湿器が備わっているか、借りられるか
ホテルに泊まって風邪をひいてしまっては元も子もありません!乾燥は大敵なので、加湿器は必ず借りたいアイテムです。最近では、加湿機能もついた空気清浄機が部屋におかれている場合が多いので、その場合は心配無用です。(たまに、加湿機能付きのエアコン完備という場合もあります)
用意がない部屋では、必ず加湿器が借りられるかをチェックしましょう。デスクライト同様、事前の予約制だったり、チェックイン時に借りるパターンだったりとさまざまです。
空調タイプを確認
ほとんどの人が気にもしない、でも快適性に大いに関係するのが、空調のタイプが全館空調か個別空調かという点です。
全館空調とは、ホテル全体で一斉に温度設定をしていて、自分好みには調節できないシステム。電源をOFFにしたり、弱や強が選べたりはできるにせよ、好みの温度には調節不可能です。(どうしても我慢できずフロントに相談したら、扇風機を貸してくれたホテルもありました)
一方、個別空調は家のエアコンのように自分で温度を設定できるタイプ。これなら暑さや寒さに悩まされることなく、快適に過ごせます。
モチコ
バスタブはあるか
受験シーズンは真冬の寒い季節。温かいお風呂にゆっくりつかるとリラックスできてよく眠れますよね。たいていの部屋にはバスタブがありますが、おしゃれなデザイナーズホテルなどではシャワーだけの部屋もあるので、少し気を付けたいところです。
バストイレ別か
お風呂とトイレが別になっている部屋はどちらかというと「贅沢」な部屋に分類されます。もしくは、全館バストイレ別を売りにして、差別化を図っているホテルも。
ユニットバスはシャワーカーテンがあって、床を濡らさないように使わなければいけないなど家のお風呂とはかなり勝手が違います。ホテルの宿泊に慣れていない人は、バストイレ別の部屋を選んでおくと安心ですよ。大事な受験前に、余計なことで気疲れするのはイヤですものね。
トイレはウォッシュレットか
ウォッシュレットの普及率はかなり高いので、ホテルも当然のようにそうかと思いますよね。でも、規模が小さく古めのホテルではそうはいかない場合も。「ないなんてありえない!」派の人は、必ずチェックしておきましょう。
モチコ
アクセスのチェックポイント
大学に近い徒歩圏内のホテルであれば、雪や事故で電車が止まる心配をしなくていいのが一番のメリットです。満員電車に揺られることがないのも、慣れない電車の乗り方に戸惑わなくていいのもストレスがなくて最高ですね。
ただ、何日か連泊して併願するときなどは、大きなターミナル駅近くのホテルに宿泊したほうが便利です。その駅から受験するすべての大学にアクセスしやすければ、ホテルを毎日変える必要がありません。
ホテルの移動は簡単かと思いきや、意外とめんどうです。なぜなら、試験当日の朝にチェックアウトして、荷物も持って移動しなければいけないから。荷造りは面倒だし、満員電車にスーツケースをもって乗るのもかなり疲れます。
モチコ
周囲の環境
昼食を買うコンビニやスーパーが近くにあるか
試験当日のお昼ご飯は、コンビニで調達する人がほとんどですよね。大学内に利用できるコンビニやレストランがあるケースもあるものの、万が一買えなかった場合を考えると、やはり事前に買っておきたいです。
一番いいのは、ホテル館内にコンビニが併設されているケース。あまり混雑しないので、出発するときにスマートに購入できます。
近くに朝早い時間から開店しているスーパーや24時間営業のスーパーがあれば、鬼に金棒です。昼食はもちろん夕食もまかなえて、コンビニや自販機よりも安く飲み物が調達できるので節約できますよ。
繁華街ではないか
駅からの近さだけを気にしてホテル選びをすると、実は飲み屋さんが多い繁華街だったというケースも。騒音が気になったり、治安面でも少し不安だったりするので、注意したいポイントです。
外国人旅行者が多く集まるホテルではないか
2月初旬から始まる私立大学の受験シーズンは中国の春節連休とぴったり重なるので、ホテルによっては中国人観光客でいっぱいというケースがあります。
中国の方々は比較的大きな声で話す特徴があるので、廊下で話す声が聞こえてうるさいと感じてしまう場合も。口コミをチェックしておくと外国人観光客が多いかそうでもないかはわかるので、心配な人は調べてみてくださいね。
連泊するときのチェックポイント
館内にコインランドリーがあるか
併願などで連泊するときは、こまめな洗濯が必要になります。自分で洗って部屋に干してもいいですが、女性だとお掃除の方に見られるのが恥ずかしいときもありますよね。
そんなとき、ホテル内にコインランドリーがあれば安心です。洗剤は持って行かなくても、買えたり、必要ないケースが多いです。
洋服を掛けるスペースやハンガーは十分か
洋服を多く持って行く人は、洋服をかけるスペースもできればチェックしておきたいところ。とくに、親子でツインに泊まる場合は足りなくなる確率が高めです。医学部受験などで面接用のスーツを掛けておきたい人も要チェックです。
洋服を掛ける形は、クローゼットのように扉の中にしまうタイプと、壁に掛けるタイプがあります。壁にかけるタイプは、乾燥機で乾かせない洗った服を下げておけるので、意外と便利です。
1人で宿泊するときのチェックポイント
チェックアウト後に荷物を預かってもらえるか
1人で宿泊するときには、試験当日にチェックアウトし、荷物をもって試験会場に行くことになります。でも、満員電車に大荷物をかかえて乗るのは大変ですし、試験会場でも荷物の置き場に困りますよね。
たいていのホテルでは、チェックアウト後にも荷物を預かってくれるので、お願いするのがベストです。その代わり、試験後にもう一度ホテルに戻る必要があるので、試験会場からあまり離れていないホテルを選びましょう。
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未成年者宿泊同意書は必要か
高校生は未成年。ホテルに一人や未成年だけで宿泊するときは、多くの場合保護者や親権者の同意が必要になります。
方法は電話でOKのところと、同意書が必要なところなどホテルによってさまざま。予約時にきちんと確認しておけば、当日あわてなくて済みますね。
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親同伴のときの部屋選びのポイント
ツインにするかシングル2部屋にするかは悩みどころですね。料金面でいえばツインのほうが安い場合が多いですが、母と息子、父と娘などの組み合わせの場合、シングルのほうがいい場合もあります。
詳しくはこちらで書いているので、よかったら参考にしてみてください。
【大学受験のホテル探し】予約はいつからすれば正解?
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